就労移行支援でパソコン学習は学べる?学習内容・向き不向き・就職先まで完全解説

この記事は、サービス管理責任者の市原 早映が監修しています。

パソコン学習に興味を持ったあなた。でも、こんな疑問を抱えていませんか?

  • 「今までパソコンをほとんど触ったことがないけど、大丈夫?」
  • 「WordやExcelって、どのレベルまで学べるの?」
  • 「発達障害があって、複数のソフトを同時に使うのが苦手なんだけど…」
  • 「タイピングが遅いし、キーボード見ながらじゃないと打てない」
  • 「パソコンの基礎だけじゃなくて、WEB制作やデザインにも興味があるんだけど学べる?」

【結論】パソコン学習に対応した就労移行支援事業所なら、あなたのレベルや目的に合わせて、基礎的な操作から実務レベルまで学べます。在宅訓練に対応している事業所もあります。

【重要】すべての就労移行支援事業所でパソコン学習ができるわけではありません。特に専門的なWEB・グラフィック系の学習は、専門カリキュラムを持つ事業所に限られるため、事業所選びが非常に重要です。

読み終える頃には、「自分にもできそう」「ここから始めればいいんだ」と具体的な行動イメージが湧いているはずです。

目次

就労移行支援でパソコン学習を学ぶ3つの大きなメリット

1

経済的負担がほとんどない

  • 利用料:前年の世帯収入(本人と配偶者)に応じて決定(多くの方が無料)
  • 最大2年間の利用が可能
  • PC本体は無料貸与が一般的
  • Microsoft Office(Word、Excel、PowerPoint)も事業所が用意
  • 専門ソフト(Photoshop、Illustratorなど)は事業所により対応が異なる
  • 交通費補助のある事業所も存在

民間のパソコンスクールは数十万円かかりますが、就労移行支援なら前年の世帯収入に応じて決定します。住民税非課税世帯は無料です。詳しくは就労移行支援の料金・自己負担をご確認ください。

2

個別サポートで確実にスキルアップ

  • あなたの現在のスキルレベルから学習をスタート
  • 「マウス操作から」でも問題なし
  • 定期的な個別面談でモチベーション維持
  • 障害特性に応じた学習ペースの調整
  • つまずいたらすぐに質問できる環境

スクールと違って、クラス全体のペースに合わせる必要がありません。あなた専用のカリキュラムで学べます。

3

学習から就職まで一貫サポート

  • スキル習得から就職活動まで一貫支援
  • 履歴書・面接対策も充実
  • 企業実習・インターンシップの機会
  • 就職後の定着支援も継続(6ヶ月〜1年程度)
  • 職場での困りごとも相談可能

独学やスクールとの最大の違いは、就職後まで見据えたサポートです。せっかくスキルを身につけても、就職先が見つからなければ意味がありません。


未経験・初心者でも本当に大丈夫?

  • 利用者の約8〜9割がパソコン初心者からスタート(一般的な傾向として)
  • 電源の入れ方、マウスの使い方から丁寧に指導
  • タイピング練習から始められる
  • 「わからない」が当たり前の環境
  • 理解度に応じてペース調整可能

就労移行支援を利用する方の多くが「パソコンはほとんど触ったことがない」という状態からのスタートです。スマホは使えてもPCは苦手、という方も大歓迎です。


自分の障害特性でも受け入れてもらえる?

特性別の相性と配慮例

特性 相性 配慮例
発達障害(ADHD) 短時間で区切った学習、タイマー使用、チェックリスト活用
発達障害(ASD) 明確な手順書、ルーティン化、視覚的な説明資料
精神障害(うつ、統合失調症など) 体調に応じた学習時間調整、無理のないペース設定
身体障害 音声入力、マウス代替デバイス、画面拡大機能
視覚障害 スクリーンリーダー、音声読み上げ機能、点字ディスプレイ
聴覚障害 文字ベースの教材、字幕付き動画、チャットでの質問対応

パソコン学習は座って作業できるため、多くの障害特性と相性が良い分野です。特に発達障害(ASD)の方は、明確なルールや手順があるパソコン操作と相性が良い傾向にあります。


パソコン学習に向いている人・向いていない人

こんな人におすすめ

  • デスクワーク(事務職)で働きたい
  • 黙々と作業するのが好き
  • ルールや手順が明確な仕事が向いている
  • 体力的に立ち仕事は難しい
  • 在宅ワークに興味がある
  • WordやExcelを使えるようになりたい
  • WEB制作やデザインにも興味がある

上記で3つ以上当てはまれば、パソコン学習はあなたに向いている可能性が高いです。

注意が必要な人

  • 長時間座っているのが苦痛な方
  • PCやスマホの画面を見ると体調が悪くなる方
  • 人と関わる仕事がしたい方(パソコンスキルを持ちながら接客・サポート業務という選択肢もあります)

これらに当てはまっても、サポート次第で十分に学習可能です。長時間座るのが苦痛な方は、短時間×複数回の学習スタイルで対応できます。


パソコン学習では具体的に何を学べるのか?

学習内容の全体像

【基礎レベル】デスクワーク全般で必要

  • パソコンの基本操作、タイピング
  • Word(ワード)、Excel(エクセル)、PowerPoint(パワーポイント)
  • メール・ビジネスマナー

【応用レベル】専門職で活かせる

  • WEB系:HTML/CSS、WordPress、ホームページ作成
  • グラフィック系:Photoshop、Illustrator、バナー制作
  • データ処理:Excel関数・マクロ(VBA)

【実践レベル】より高度な内容

  • プログラミング(Python、JavaScriptなど)
  • WEBデザイン(デザインツールの応用)
  • 動画編集(一部の事業所)
  • 生成AI活用(一部の先進的な事業所)

基礎レベル(Word、Excel、PowerPoint)はほとんどの事業所で対応していますが、WEB系・グラフィック系の専門的な内容は、専門カリキュラムを持つ事業所に限られます。

段階別の学習内容(具体例)

基礎段階(1〜3ヶ月目)

パソコンの基本操作

  • 電源の入れ方、マウス・キーボード操作、フォルダ・ファイルの管理
  • インターネットの使い方、メールの送受信

タイピング

  • ホームポジションの習得、ブラインドタッチの練習
  • 目標:1分間に50文字以上

Word基礎・Excel基礎

  • 文書作成(文字入力・保存・文字装飾・画像挿入・表作成)
  • セル入力・四則演算・基本関数(SUM、AVERAGE、COUNT)・グラフ作成
応用段階(4〜8ヶ月目)

Word応用・Excel応用

  • 長文作成(見出し設定・目次自動生成)、差し込み印刷
  • IF関数・VLOOKUP関数、ピボットテーブル、データベース管理
  • マクロ入門(事業所により対応が異なる)

PowerPoint・選択科目

  • プレゼン資料作成、効果的なスライドデザイン、アニメーション設定
  • HTML/CSS基礎(事業所により)、Photoshop基礎(事業所により)
実践段階(9〜12ヶ月目以降)
  • 架空企業の事務業務シミュレーション(データ入力・集計・レポート作成)
  • WEB制作:簡単なホームページ制作(希望者)
  • グラフィック:バナー・チラシ制作(希望者)
  • ポートフォリオ制作・就職活動

上記は順調に進んだ場合の一例です。個人差が大きく、障害特性や体調の波によってペースは異なります。基礎段階に6ヶ月かかる方もいれば、3ヶ月で応用段階に進める方もいます。


実際の1週間のスケジュール例

通所型(週5日)

時間
10:00-10:30 朝礼・体調確認
10:30-12:00 タイピング練習/Word学習 Excel学習(関数練習) PowerPoint学習 WEB学習(HTML/CSS)※希望者 総合演習(実務シミュレーション)
12:00-13:00 昼休憩
13:00-15:00 Word実践(ビジネス文書作成) Excel実践(データ集計) プレゼン資料作成 グラフィック学習(Photoshop)※希望者 ポートフォリオ制作/就活準備
15:00-15:30 進捗共有 個別面談 進捗共有 進捗共有 週次振り返り
  • 実質4〜5時間の訓練(集中力を保ちやすい)
  • 週1回の個別面談で学習相談・メンタルケア
  • 午前は新しい内容を学び、午後は実践演習
  • WEB・グラフィック系は希望者のみ

在宅型(週3日通所・2日在宅)

時間 月(通所) 火(在宅) 水(通所) 木(在宅) 金(通所)
10:00- 朝礼・体調確認 体調チェックフォーム送信 朝礼・体調確認 体調チェックフォーム送信 朝礼・体調確認
10:30-12:00 タイピング/Word学習 e-learning・Word自習 Excel学習(関数練習) e-learning・Excel自習 総合演習
12:00-13:00 昼休憩
13:00-15:00 Word実践 課題演習・復習 Excel実践 PowerPoint自習 ポートフォリオ制作
15:00-16:00 進捗共有 Slackで進捗報告 個別面談 Slackで進捗報告 週次振り返り

ポートフォリオ(作品集)の構成例

就職活動では、「何ができるか」を証明するポートフォリオが重要です。

作品 内容 習得技術 区分
①Word ビジネス文書(報告書・議事録) 文書作成の基本、表・画像挿入 必須
②Excel データ集計表+グラフ 関数(SUM、AVERAGE、IF)、グラフ作成 必須
③PowerPoint プレゼン資料(10スライド程度) 資料作成、デザイン基礎 必須
④Excel応用 ピボットテーブル活用レポート データ分析、実務応用 選択
⑤WEB制作 簡単なホームページ(HTML/CSS) コーディング基礎 選択
⑥グラフィック バナー・チラシデザイン Photoshop/Illustrator基礎 選択
⑦総合演習 架空企業の業務シミュレーション 実務全般 選択

各作品共通のチェック項目:

  • 実務で使える内容になっているか
  • 誤字脱字がないか
  • 見やすいレイアウトになっているか
  • 期限内に完成したか(納期意識)
  • 自分で説明できるか

WEB・グラフィック系の作品は、専門カリキュラムを持つ事業所でのみ制作可能です。基礎レベル(Word、Excel、PowerPoint)は、ほぼすべての事業所で対応しています。


どのくらいの期間で、何ができるようになる?

期間 到達目標
1〜3ヶ月 パソコンの基本操作、タイピング、Word・Excel基礎 → 簡単な文書作成・データ入力ができるレベル
4〜6ヶ月 Word・Excel応用、PowerPoint、ビジネスメールマナー → 一般的な事務作業ができるレベル
7〜12ヶ月 実務を想定した総合演習、ポートフォリオ作成 → 就職後すぐに実務で活用できるレベル
12ヶ月以上 WEB・グラフィック系の専門スキル(一部の事業所のみ) → より専門的な職種を目指せるレベル

上記は順調に進んだ場合の一例です。障害特性や体調の波、学習時間によってペースは大きく異なります。焦らず、あなたのペースで進めることが最も重要です。


なぜ就労移行で学ぶのか?一般のパソコンスクールとの違い

項目 就労移行支援 一般パソコンスクール
費用 多くの場合無料(世帯収入による) 5万〜30万円程度
添削・フィードバック 週1〜2回の個別面談で細かくフィードバック 課題提出ベース、講師の応答時間が固定
期間 最長2年(個別調整可) 3ヶ月〜1年固定が多い
配慮 障害特性に応じた個別配慮 基本なし
在宅支援 出席扱いの要件明確化(体調チェック・進捗報告) 授業視聴中心、就職支援は別になりがち
就職後サポート 6ヶ月〜1年継続(定着支援) 基本なし

一般のパソコンスクールは「スキルを教える」ことに特化していますが、就労移行支援は「スキルを身につけて、就職し、働き続ける」ことまでサポートします。


どんな企業に就職できる?職種と業務内容

就職先の業種・職種(傾向)

  • 一般企業(障害者雇用枠):メーカー・IT企業・商社・金融機関・小売業・行政機関などのデータ入力、事務サポート業務
  • WEB・グラフィック系(専門スキルを持つ場合):WEB制作会社のコーディング補助、広告代理店のバナー制作補助、印刷会社のDTP補助

障害者雇用枠での就職の場合、専門職として採用されるケースは現状では稀です。多くは「事務補助」「データ入力」などのサポート業務からスタートし、実績を積んでから専門業務に携わるケースが一般的です。

就職後の業務内容例

  • データ入力・事務サポート(最も多い):伝票や書類のデータ入力、Excel表への転記・集計、資料作成補助、メール対応
  • 経理・総務サポート:経費精算データ入力、請求書作成、備品管理
  • 営業サポート:顧客データ管理、見積書・提案書作成、プレゼン資料作成
  • WEB・グラフィック系(専門スキルがある場合):ホームページ更新、バナー画像作成、SNS投稿用画像加工、ECサイト商品登録

給与の目安

  • 都市部(東京・大阪・名古屋):月給20万〜25万円
  • 地方都市:月給18万〜22万円
  • 3年後:20万〜28万円程度、5年後:22万〜30万円程度(事務リーダーなど)

給与は企業規模や業種、担当業務によって幅があります。上記はあくまで傾向としての目安です。


資格取得・検定対策について

取得を目指せる資格(事業所により対応が異なる)

  • 基礎レベル:MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)、日商PC検定、タイピング技能検定
  • 応用レベル:日商簿記検定(経理事務を目指す場合)、ITパスポート、WEBクリエイター能力認定試験

【重要】資格がなくても就職できます。資格はあくまで「スキルの証明」であり、実務で使えるスキルとポートフォリオの方が重要です。

就職活動で評価されるのは:

  • 実務を想定したポートフォリオ(作品集)
  • 面接での実演(その場でExcelを使って見せるなど)
  • 継続的に学習に取り組んだ姿勢
  • 資格(補助的な評価)

パソコン学習に強い事業所の選び方

確認すべきチェックポイント(合計20点満点)

見学の際に以下のポイントを確認してください。合計14点以上なら見学推奨、18点以上なら積極的に検討する価値があります。

  • PCは1人1台、持ち帰り可能(3点)
  • Microsoft Office(Word、Excel、PowerPoint)が最新版(2点)
  • タイピング練習用のソフト・教材が充実(2点)
  • 個別カリキュラムで進度調整が可能(2点)
  • WEB・グラフィック系も学べる(希望者向け)(2点)
  • e-learning教材があり、在宅学習も可能(2点)
  • 週1回以上の個別面談でフィードバック(1点)
  • 過去の就職実績が豊富(年間10名以上)(1点)
  • ポートフォリオ作成を支援してくれる(2点)
  • 障害特性に応じた配慮(休憩、時間調整など)が充実(1点)
  • 在宅訓練に対応(体調不良時も学習継続可能)(1点)
  • 見学時の雰囲気が良く、質問しやすい(1点)

複数の事業所を見学して比較することを強くおすすめします。特に、WEB・グラフィック系まで学びたい場合は、専門カリキュラムを持つ事業所かどうかを必ず確認してください。

IT・WEB系カリキュラムを重視したい方は、ITに強い事業所の選び方ガイドもあわせてご確認ください。


利用にかかる費用と条件

利用料金

生活保護受給世帯・住民税非課税世帯

0円

世帯収入が一定以下(年収約600万円以下)

月額上限 9,300円

世帯収入が一定以上(年収約600万円以上)

月額上限 37,200円

世帯収入別シミュレーション例:

  • 本人のみ(障害年金受給):0円
  • 本人のみ(年収200万円):0円
  • 夫婦世帯(世帯年収300万円):月額9,300円
  • 夫婦世帯(世帯年収600万円):月額37,200円

多くの方が無料、または月額1万円以内で利用できています。

※交通費・昼食は自治体/事業所により異なります。詳しくは交通費・昼食費の補助をご確認ください。

利用条件

  • 障害者手帳をお持ちの方、または医師の診断書・意見書がある方
  • 18歳以上65歳未満の方(原則)
  • 一般企業への就職を希望される方

手帳がなくても、医師の診断書があれば利用できます。不安な方は、市区町村の障害福祉課に相談してみてください。

その他の費用

  • 無料が一般的:PC本体の貸与、Microsoft Office、タイピング練習ソフト、e-learning教材
  • 事業所により異なる:専門ソフト(Photoshop、Illustratorなど)、資格受験料、交通費補助

利用開始までの流れ

1

情報収集(今週中)

「就労移行支援 パソコン学習 [お住まいの地域]」で検索し、気になる事業所を3〜5カ所リストアップ。基礎のみ対応か、WEB・グラフィック系まで対応かを事前確認。

2

見学・体験(1〜2週間)

電話またはメールで見学予約。実際に事業所を訪問し、カリキュラム内容・サポート体制を確認。可能なら1日体験を申し込む。見学・体験の完全ガイドも参考にしてください。

3

受給者証の申請(2〜4週間)

市区町村の障害福祉課で受給者証の申請。必要書類を提出し、審査・発行を待つ(2〜4週間程度)。申請期間中も体験利用で学習を進められます。

4

利用開始

事業所と利用契約を結び、個別支援計画を作成。あなた専用のカリキュラムで訓練スタート。

合計で1〜2ヶ月程度かかります。すぐに始めたい方は、体験利用を活用すると、申請期間中も学習を進められます。


在宅訓練・他サービス併用について

在宅訓練

在宅訓練に対応している事業所が増加中です。特にパソコン学習は、在宅でも取り組みやすい分野です。

在宅訓練での出席扱いの条件(一般的な例):

  • 朝の体調チェックフォーム送信(10時までに)
  • 1日4時間以上の学習(e-learning教材、課題演習)
  • 夕方の進捗報告(Slack、メールなど)
  • 週1回のZoom面談(学習相談、メンタルケア)

他のサービスとの併用

就労継続支援B型との同時利用は原則不可です。アルバイトとの併用は週20時間未満なら可能ですが、就労移行の目的は「一般就労」なので、訓練に支障が出ない範囲に限ります。詳しくは事業所または市区町村の障害福祉課にご確認ください。


よくある失敗と注意点

失敗例1:基礎ができていないのに応用に進んでしまった

WordやExcelの基本操作がおぼつかないまま関数やマクロに進み、ついていけなくなる。
→ タイピングが遅い場合はまず徹底練習。「まだ基礎が不安」と支援員に正直に伝える。

失敗例2:欠席が続いて学習が進まなくなった

体調不良や通所の負担で欠席が増え、学習ペースが落ちる。
→ 無理して通所せず在宅訓練を活用。週1回でも継続することが大切。

失敗例3:「自分には向いていない」と諦めてしまった

Excel関数が理解できず「自分には無理」と思い込んでしまう。
→ 別の教え方(動画教材・図解資料)を試してもらう。小さな成功体験を積み重ねる。

体調に波がある日のタスク設計

体調 推奨作業 時間
◎ 良好 Excel関数練習、WEB制作、新しい内容の学習 4〜6時間
○ 普通 Word文書作成、PowerPoint資料作成、復習 3〜4時間
△ やや不調 タイピング練習、e-learning視聴、簡単なデータ入力 2〜3時間
× 不調 完全休養、または事業所に相談 連絡のみ

事業所見学での質問リスト12選

見学の際に、以下の質問をすることで、事業所の実態がよく分かります。メモして持参し、回答を記録しておくと複数の事業所を比較しやすくなります。

カリキュラム関連

  1. 「パソコン初心者ですが、どのレベルから学べますか?」
  2. 「Word、Excel、PowerPoint以外に、どんなソフトを学べますか?」
  3. 「WEB制作やグラフィックデザインも学べますか?どこまでのレベルですか?」
  4. 「個別カリキュラムですか?それともクラス制ですか?」

サポート体制

  1. 「個別面談はどのくらいの頻度でありますか?」
  2. 「在宅訓練は可能ですか?どのような条件ですか?」
  3. 「体調が悪い日の対応はどうなりますか?」

就職実績

  1. 「パソコン学習を受けた方の就職実績を教えてください」
  2. 「どのような職種に就職していますか?」
  3. 「就職後の定着支援はどのくらいの期間ですか?」

その他

  1. 「PCやソフトは無料で借りられますか?」
  2. 「資格取得の支援はありますか?受験料は自己負担ですか?」

よくある質問(FAQ)

Q パソコンを持っていないのですが、大丈夫ですか?
A 多くの事業所で無料貸与しています。訓練期間中は事業所のPCを使い、就職が決まってから購入を検討すればOKです。
Q Macでの学習は可能ですか?
A ほとんどの事業所はWindowsです。デザイン系に特化した事業所では、Macを選べる場合もあります。見学時に確認してください。
Q タイピングが全然できないのですが…
A 大丈夫です。利用者の多くがタイピング練習からスタートしています。3ヶ月程度で実務レベル(1分間50文字以上)に到達できる方が多いです。
Q 過集中で休憩を取るのを忘れてしまいます
A タイマーを設定し、強制的に休憩を取るルールを作りましょう。支援員が声をかけてくれる事業所もあります。
Q 就職後、パソコンが使えなくなったらどうしますか?
A 定着支援で、就職後6ヶ月〜1年はサポートが続きます。分からないことがあれば、すぐに相談できます。

まとめ:パソコンスキルで新しいキャリアを

この記事のポイント

  • パソコン学習に対応した就労移行支援事業所なら、未経験から実務レベルまで学べる
  • 多くの場合無料で、最長2年間利用可能
  • Word、Excel、PowerPointは基本。WEB・グラフィック系まで学べる事業所もある
  • 個別サポートで、あなたのペースで学習できる
  • 学習から就職、就職後の定着支援まで一貫してサポート
  • 専門カリキュラム(WEB・グラフィック系)を持つ事業所は限られているため、事業所選びが最重要

「パソコンが苦手」「自分には無理」と思っていたあなたも、適切なサポートがあれば必ずスキルアップできます。今は「マウスもうまく使えない」と感じていても、3ヶ月後には文書作成ができるようになり、半年後にはExcelで表を作れるようになります。1年後には、就職活動で自信を持ってアピールできるポートフォリオが完成しているはずです。

今すぐできる3ステップ

1

情報収集(今週中)

「就労移行支援 パソコン学習 [地域名]」で検索し、気になる事業所を3〜5カ所選ぶ。基礎のみか、WEB・グラフィック系も学べるかを事前確認。

2

見学・体験(来月中)

電話またはメールで見学予約。「見学質問リスト12選」を持参し、可能なら1日体験を申し込む。

3

利用開始(3ヶ月以内)

市区町村の障害福祉課で受給者証を申請し、事業所と契約。あなた専用のカリキュラムで学習スタート。

就労移行支援事業所を探すには

  • 全国の事業所検索:独立行政法人福祉医療機構「WAM NET(ワムネット)」。「パソコン訓練」「OA訓練」などのキーワードで絞り込めます。
  • 就職相談:厚生労働省「ハローワークインターネットサービス」で専門の相談員に相談できます。

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監修者 市原早映の写真

この記事の監修者

市原 早映(いちはら さえ)

サービス管理責任者介護職員初任者研修修了

2017年より就労移行支援・定着支援の現場で支援に従事。就労移行の立ち上げにも携わり、現在は定着支援に従事しながら就労移行支援もサポートしています。

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