「支援計画の文章化に時間がかかる」「目標設定の表現に悩む」そんな課題を抱えていませんか?
ChatGPTなどの生成AIを活用すれば、個別支援計画の作成や記録業務を効率化できます。この記事では、就労移行支援事業所の支援員の方に向けて、個別支援計画作成に役立つプロンプト集をご紹介します。
この記事で得られること:
- 個別支援計画書の文章作成サポート
- 利用者の目標設定の言語化
- 支援記録・モニタリング記録の効率化
- 保護者・関係機関への報告文書作成
プロンプトをコピー&ペーストして、【】内を利用者の情報に置き換えるだけで、すぐに使えます。
【重要】AIを使用する際の注意事項
AIツールを使用する前に、必ずお読みください:
- AIは必ずしも正確な情報を生成するとは限りません。生成された内容には誤りや不適切な表現が含まれる可能性があります
- 必ず内容を確認・修正してから使用してください。利用者の個別性を反映し、専門的な視点で最終確認することが重要です
- 個人情報の取り扱いに十分注意してください。利用者の氏名、住所、診断名など、個人を特定できる情報の入力は最小限にし、社内規定を遵守してください
- 医療的・専門的判断には使用しないでください。診断や医学的判断は必ず専門家が行ってください
- 本プロンプト集の利用は自己責任でお願いします。当サイトは、プロンプト使用による不利益や損害について一切の責任を負いません
- 生成された内容は業務効率化のための参考資料として活用してください
ChatGPT/生成AIの使い方
ChatGPTなどの生成AIツールに、この記事のプロンプト(指示文)をコピー&ペーストするだけで利用できます。【】で囲まれた部分を利用者の情報に置き換えてから入力してください。
詳しい使い方やChatGPTの始め方は、以下の記事で画像付きで解説しています: → ChatGPTの使い方完全ガイド|就労移行支援での活用方法
個別支援計画作成に使えるプロンプト集
1. 利用者の強み・課題をアセスメント文にするプロンプト
観察した情報を、アセスメントとして文章化します。
【コピペ用】プロンプトテンプレート:
以下の利用者情報を整理し、個別支援計画書に記載するアセスメント文を作成してください。
利用者の基本情報:【年齢、障害種別、利用期間など】
強み・できること:【観察された強みや得意なこと】
課題・支援が必要な点:【改善が必要な点や支援が必要なこと】
本人の希望:【利用者が希望している就職先や働き方】
訓練での様子:【訓練プログラムでの取り組み状況】
専門的で客観的な表現で、利用者の現状を整理してください。強みと課題の両面を含めてください。
実際の記入例:
以下の利用者情報を整理し、個別支援計画書に記載するアセスメント文を作成してください。
利用者の基本情報:20代男性、精神障害(うつ病)、利用開始から3ヶ月
強み・できること:PC操作の基礎スキルあり、真面目に取り組む姿勢、時間管理ができる
課題・支援が必要な点:コミュニケーションに不安がある、複数の指示を同時に処理することが苦手
本人の希望:事務職での就職を希望、安定して長く働きたい
訓練での様子:データ入力訓練では集中して取り組めている、グループワークでは発言が少ない
専門的で客観的な表現で、利用者の現状を整理してください。強みと課題の両面を含めてください。
解答例:
【アセスメント】
利用者は20代の男性で、精神障害(うつ病)の診断を受けており、当事業所の利用開始から3ヶ月が経過している。現在は体調が安定しており、通所状況も良好である。
PC操作に関しては基礎的なスキルを有しており、特にデータ入力訓練では集中して取り組む姿勢が見られ、作業の正確性も安定している。時間管理にも意識を持って取り組んでおり、課題への対応も計画的に進めることができている。真面目で誠実な姿勢が訓練全体を通して見られ、継続的な参加が可能なことは強みである。
一方で、コミュニケーションに対する不安があり、特にグループワークなどの集団場面では自己表現が控えめで、発言も少ない傾向がある。また、複数の指示を同時に受けた際に混乱する場面があり、業務遂行においては段階的かつ明確な指示の提示が必要とされる。
本人は今後、事務職での就職を希望しており、「安定して長く働きたい」との意欲を明確に示している。今後は、実践的な事務作業の訓練と並行して、職場を想定した対人スキルや報告・連絡・相談の訓練にも取り組むことで、就労準備性の向上が期待される。
ポイント:
- 客観的な事実に基づいて記載しましょう
- 本人の視点と支援者の視点の両方を含めましょう
- ポジティブな表現とバランスを取りましょう
- 具体的な行動や様子を記録しておくと文章化しやすくなります
2. 長期目標・短期目標を設定するプロンプト
利用者に適した目標を設定します。
【コピペ用】プロンプトテンプレート:
以下の情報から、個別支援計画の長期目標(6ヶ月-1年)と短期目標(1-3ヶ月)を作成してください。
利用者の現状:【現在のスキルや課題】
本人の希望:【利用者が目指していること】
就職予定時期:【いつ頃の就職を目指しているか】
優先的に取り組むべき課題:【最も重要な課題】
利用可能な訓練プログラム:【事業所で提供できる訓練内容】
長期目標1つと、それを達成するための短期目標3-4つを作成してください。
SMARTの原則(具体的、測定可能、達成可能、関連性、期限)に基づいた目標にしてください。
実際の記入例:
以下の情報から、個別支援計画の長期目標(6ヶ月-1年)と短期目標(1-3ヶ月)を作成してください。
利用者の現状:PCの基本操作は可能、コミュニケーションスキルに課題
本人の希望:一般企業の事務職で障害者雇用での就職
就職予定時期:6ヶ月後を目標
優先的に取り組むべき課題:ビジネスコミュニケーション、報連相の習得
利用可能な訓練プログラム:PC訓練、ビジネスマナー研修、企業実習、グループワーク
長期目標1つと、それを達成するための短期目標3-4つを作成してください。
SMARTの原則(具体的、測定可能、達成可能、関連性、期限)に基づいた目標にしてください。
解答例:
◆【長期目標(6ヶ月〜1年)】
一般企業の事務職への障害者雇用での就職を目指し、6ヶ月以内に安定して働くために必要なPCスキルとビジネスコミュニケーション能力を身につけ、就職活動を開始できる状態を整える。**
◆【短期目標(1〜3ヶ月)】※長期目標達成のためのステップ
ビジネスコミュニケーションの基本を身につける**
・目標内容:** 月2回のグループワークに継続的に参加し、毎回1回以上の発言・意見交換を行う
・期限:** 3ヶ月以内
・測定方法:** 担当スタッフによる参加記録および自己振り返りシートで確認
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**報連相の習得に取り組む**
・目標内容:** ビジネスマナー研修の報連相プログラム(全◯回)に参加し、ロールプレイやワークを通じて実践的なやり取りを学ぶ
・期限:** 3ヶ月以内に8割以上の回数に出席し、模擬演習を1回以上実施する
・測定方法:** 出席記録・演習参加状況・スタッフ評価
---
**PCスキルを業務レベルに引き上げる**
・目標内容:** 週2回のPC訓練に継続して参加し、Excelでの基本関数や表作成ができるようになる
・期限:** 3ヶ月以内
・測定方法:** スキルチェックシートや課題成果物により到達度を評価
---
**企業実習への参加準備を整える**
・目標内容:** 3ヶ月以内に1件以上の企業実習に参加できるよう、面談・書類準備・マナー研修を修了する
・期限:** 3ヶ月以内
・測定方法:** 実習参加の実績、必要準備の完了(履歴書・事前面談・受け入れ調整等)
ポイント:
- 本人の希望と現実のバランスを取りましょう
- 達成可能な目標設定が重要です
- 短期目標は長期目標達成のためのステップになるようにしましょう
- 定期的に目標の見直しを行いましょう
3. 支援内容・支援方法を記載するプロンプト
目標達成のための具体的な支援計画を作成します。
【コピペ用】プロンプトテンプレート:
以下の目標に対する支援内容と支援方法を作成してください。
短期目標:【設定した短期目標】
利用者の特性:【配慮が必要な点や強み】
使用する訓練プログラム:【活用する訓練メニュー】
支援の頻度:【週何回、何ヶ月など】
評価方法:【どのように達成度を測るか】
具体的で実施可能な支援計画を作成してください。利用者の特性に配慮した支援方法を含めてください。
実際の記入例:
以下の目標に対する支援内容と支援方法を作成してください。
短期目標:ビジネスメールの基本的な書き方を習得し、上司への報告メールを作成できるようになる
利用者の特性:真面目に取り組む、文章を書くことに不安がある、一つずつ丁寧に教えると理解できる
使用する訓練プログラム:PC訓練、ビジネスマナー研修、個別指導
支援の頻度:週3回、3ヶ月間
評価方法:実際に作成したメールの内容、本人の自己評価
具体的で実施可能な支援計画を作成してください。利用者の特性に配慮した支援方法を含めてください。
解答例:
## ■短期目標
**ビジネスメールの基本的な書き方を習得し、上司への報告メールを作成できるようになる(期間:3ヶ月)**
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## ■支援内容と支援方法
### ①【導入フェーズ:基本知識の習得(1〜4週目)】
* **支援内容:**
・ビジネスマナー研修で「ビジネスメールの基本構成(宛名・件名・あいさつ・要件・結び)」について学ぶ
・メールの良い例/悪い例を比較して、ポイントを視覚的に理解できるようにする
* **支援方法:**
・一度にすべてを教えるのではなく、**1回の支援で1〜2項目に絞って丁寧に解説**
・不安を感じにくくするため、**口頭説明+手元に残せる簡単な資料やテンプレート**を配布
・本人が理解しやすいよう、例文を見ながら一緒に確認する
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### ②【実践フェーズ:文章作成練習(5〜8週目)】
* **支援内容:**
・PC訓練内で実際にメール文を作成(報告、相談、依頼など)
・はじめは紙に下書きし、その後PCで入力するステップで負担を軽減
・「上司に報告する」という場面を想定した**模擬メール課題**に取り組む
* **支援方法:**
・作成後は**スタッフがフィードバックを丁寧に記入し、良かった点・改善点を明確に伝える**
・本人にも「書けたところ」「不安だったところ」を振り返ってもらい、**自己評価シート**を活用する
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### ③【定着フェーズ:応用と実践(9〜12週目)】
* **支援内容:**
・本人が作成したメール文を、訓練スタッフや支援員に実際に送信してみる練習
・内容確認 → 添削 → 再送信 という流れで、**実務を想定した形式に近づける**
* **支援方法:**
・わからない点が出た場合にはその都度個別指導を行い、**焦らず丁寧に進められる環境を確保**
・段階的に、件名・本文のバリエーションを増やし、応用力を高める
・本人の不安が強い場合は、**最初はスタッフが一緒に作成してから徐々に手を離す**
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## ■支援頻度
* **週3回(PC訓練・ビジネスマナー研修・個別指導の組み合わせ)を3ヶ月間継続的に実施**
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## ■評価方法
* **客観的評価:**
・本人が作成したメール文の内容をスタッフがチェックし、ビジネス文書として適切かを評価
・誤字脱字の有無、構成、敬語の使い方、要件が明確に伝わっているかなどを確認
* **主観的評価:**
・毎月または各フェーズ終了時に、**「どのくらい自信を持ってメールが書けるようになったか」などの自己評価**を実施
・振り返りに基づき、今後の目標設定や不安への支援につなげる
ポイント:
- 「誰が」「いつ」「どのように」支援するか明確にしましょう
- 利用者の特性に合わせた支援方法を工夫しましょう
- スモールステップで進められる計画にしましょう
- 評価基準を明確にしておきましょう
4. モニタリング記録を作成するプロンプト
定期的なモニタリングの記録を効率的に作成します。
【コピペ用】プロンプトテンプレート:
以下の情報から、個別支援計画のモニタリング記録を作成してください。
モニタリング期間:【対象期間】
設定していた目標:【短期目標】
実施した支援内容:【この期間に行った訓練や支援】
達成状況:【目標の達成度、できるようになったこと】
課題や変化:【新たに見えてきた課題や本人の変化】
次期の方針:【今後の支援方針や目標の見直し】
客観的な記録として、事実ベースでまとめてください。
実際の記入例:
以下の情報から、個別支援計画のモニタリング記録を作成してください。
モニタリング期間:2024年10月-12月(3ヶ月間)
設定していた目標:ビジネスメールの基本的な書き方を習得する
実施した支援内容:週3回のPC訓練、ビジネスメールの例文学習、実際のメール作成練習10回
達成状況:基本的な報告メールは作成できるようになった、敬語の使い方も改善
課題や変化:複雑な内容のメールにはまだ時間がかかる、自信がついてきた様子
次期の方針:引き続き実践的なメール作成練習を継続、電話対応の訓練も開始する
客観的な記録として、事実ベースでまとめてください。
解答例:
【モニタリング記録】
期間:2024年10月~12月(第3期・3ヶ月間)
目標:
ビジネスメールの基本的な書き方を習得する
実施した支援内容:
期間中は週3回のペースでPC訓練を実施。
ビジネスマナー研修では、ビジネスメールの基本構成や敬語表現の例文を用いての学習を行った。
また、実際の報告メールや依頼文の作成練習に10回取り組み、都度フィードバックを実施した。
達成状況:
報告を目的とした基本的なビジネスメール(件名・宛名・本文・結びの表現を含む)の作成は、概ね正しく行えるようになった。
敬語や言葉遣いにおいても誤用が減少し、表現が安定してきている。
指導を受けた内容を素直に反映できており、定着が見られる。
課題・変化:
複雑な要件を含むメールや相手への配慮が必要な文章では、構成に迷いが生じ、時間がかかる傾向がある。
ただし、本人からは「少しずつ自信がついてきた」との発言もあり、訓練への意欲が高まっている様子がうかがえる。
文面作成への抵抗感は初期よりも軽減しており、表情や姿勢にも前向きな変化が見られる。
次期の支援方針:
今後も引き続き、実践的なメール作成の練習を継続する。特に複数の要件を含むメールや相手の立場を考慮した文面作成に取り組む予定。
また、次期より電話対応の基礎訓練も段階的に開始し、対人コミュニケーションへの支援も並行して実施していく。
ポイント:
- 数値や具体例を入れると客観性が増します
- 本人の自己評価も記録に含めましょう
- 支援者の主観と客観的事実を区別しましょう
- 次の計画につながる記録を心がけましょう
5. 保護者への報告書を作成するプロンプト
保護者向けの分かりやすい報告書を作成します。
【コピペ用】プロンプトテンプレート:
以下の内容で、保護者向けの支援状況報告書を作成してください。
報告期間:【対象期間】
訓練の様子:【この期間の利用者の取り組み状況】
成長した点:【できるようになったこと、伸びた点】
今後の課題:【取り組むべき課題】
家庭での協力依頼:【家庭でサポートしてほしいこと】
今後の予定:【次期の訓練予定や就職活動の計画】
保護者が理解しやすい、温かみのある表現で作成してください。専門用語は避けるか、説明を加えてください。
実際の記入例:
以下の内容で、保護者向けの支援状況報告書を作成してください。
報告期間:2024年10月-12月
訓練の様子:毎日休まず通所、PC訓練とビジネスマナー研修に真面目に取り組んでいる
成長した点:Excel操作が上達、データ入力の正確性が向上、支援員への報告・相談ができるようになった
今後の課題:企業実習に向けた準備、コミュニケーションスキルの向上
家庭での協力依頼:規則正しい生活リズムの維持、通所への声かけ
今後の予定:1月から企業実習開始予定、3月頃に就職活動本格化
保護者が理解しやすい、温かみのある表現で作成してください。専門用語は避けるか、説明を加えてください。
解答例:
【支援状況報告書】
報告期間:2024年10月~12月
〇〇様(保護者様)
いつも温かいご支援をありがとうございます。
以下の通り、10月から12月までのご本人の通所の様子と今後の予定についてご報告いたします。
【訓練の様子】
この3ヶ月間、ご本人は毎日休まずに安定して通所され、PC訓練(パソコン操作の練習)やビジネスマナー研修(働くうえでの基本的なマナーを学ぶ時間)にも真面目に取り組んでおられます。集中力を持って一つひとつの課題に取り組む姿勢が印象的です。
【成長した点】
特にExcel(表計算ソフト)の操作スキルが大きく伸び、データ入力の正確さも安定してきました。
また、分からないことや困ったことがあった際には、自分から支援員に報告・相談ができるようになり、安心して訓練を進められるようになっています。
【今後の課題】
今後は企業実習(実際の職場で体験的に働いてみる期間)に向けた準備を進めていきます。
また、職場での円滑なコミュニケーションのため、挨拶や報告の仕方、相手に伝わりやすい話し方などを、今後の訓練でも重点的にサポートしていきます。
【ご家庭へのお願い】
これまで通り、規則正しい生活リズムの維持や、朝の声かけなど、ご家庭でのご協力をお願いできれば幸いです。ご本人の安定した通所や成長に大きくつながっています。
【今後の予定】
2025年1月からは企業実習を予定しており、実際の職場での経験を通じて、ご本人に合った働き方を一緒に探っていく段階に入ります。
また、3月頃から本格的に就職活動を始める予定です。本人のペースに合わせて、丁寧に支援を続けてまいります。
引き続き、ご本人の希望やペースを大切にしながら、安定した就職につなげていけるよう支援してまいります。ご不明な点やご相談がありましたら、いつでもお気軽にお声かけください。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
ポイント:
- ポジティブな内容から始めましょう
- 具体的なエピソードを入れると伝わりやすくなります
- 課題は前向きな表現で伝えましょう
- 保護者との連携を大切にする姿勢を示しましょう
6. 企業実習計画書を作成するプロンプト
企業実習の計画書を効率的に作成します。
【コピペ用】プロンプトテンプレート:
以下の情報から、企業実習の計画書を作成してください。
利用者の情報:【年齢、障害種別、スキルレベル】
実習先企業:【業種、職種、実習内容】
実習期間:【開始日と終了日】
実習の目的:【この実習で達成したいこと】
具体的な実習内容:【どのような業務を行うか】
配慮事項:【企業に伝える配慮点】
評価項目:【何を評価するか】
企業と本人の双方に分かりやすい計画書を作成してください。
実際の記入例:
以下の情報から、企業実習の計画書を作成してください。
利用者の情報:20代男性、精神障害、Excel・Wordの基本操作可能
実習先企業:製造業、事務補助、データ入力・書類整理
実習期間:2025年1月15日-1月26日(10日間)
実習の目的:実際の職場環境での業務遂行能力の確認、ビジネスマナーの実践
具体的な実習内容:伝票データの入力、書類のファイリング、郵便物の仕分け
配慮事項:口頭指示の際はメモも併用、定期的な休憩の確保
評価項目:業務の正確性、報連相の実施、勤怠状況、対人関係
企業と本人の双方に分かりやすい計画書を作成してください。
解答例:
## 【企業実習計画書】
**実習者氏名**:〇〇様(20代・男性)
**障害種別**:精神障害(障害者手帳あり)
**利用支援機関**:〇〇就労移行支援事業所
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### ■ 実習先情報
* **企業名**:〇〇製作株式会社
* **業種**:製造業(事務部門での実習)
* **実習部署**:管理部・事務課
* **実習期間**:2025年1月15日(水)~1月26日(日) ※土日祝除く10日間
* **勤務時間(予定)**:9:30~15:30(休憩1時間)
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### ■ 実習の目的
* Excel・Wordの基本スキルを活かし、**実際の職場環境で業務を遂行できるかを確認する**
* ビジネスマナー(挨拶・報告・連絡・相談など)を**実践的に習得する機会とする**
* 対人関係や作業ペース、勤務環境への適応状況を把握し、今後の就労支援に活かす
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### ■ 具体的な実習内容
| 業務項目 | 内容 |
| --------- | ------------------------------------ |
| 伝票データの入力 | 専用フォーマットまたはExcelへの数値・項目入力(ミスなく丁寧に対応) |
| 書類のファイリング | 書類の分類・日付順整理・保管ラベル貼付など |
| 郵便物の仕分け | 宛先ごとの仕分け・部署名の確認・簡易なチェック業務など |
※業務の難易度や量は、本人の適応状況に応じて調整をお願いします。
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### ■ 支援機関からの配慮依頼事項
* **指示は口頭だけでなく、メモやメールなど視覚的な補足をお願いいたします**
* **こまめに短い休憩をとることで集中力を維持しやすくなります**
* 初日や業務切り替え時には、業務内容の確認や振り返りの時間を設けていただけると安心して実習に臨めます
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### ■ 評価項目(実習終了時にご記入いただく予定)
| 評価項目 | 観点例 |
| ------ | ----------------------------- |
| 業務の正確性 | ミスの有無、指示内容の理解と再現性 |
| 報連相の実施 | 不明点の質問、進捗報告、トラブル時の相談ができるか |
| 勤怠状況 | 遅刻・欠勤の有無、時間管理、業務開始への準備ができているか |
| 対人関係 | 周囲との適切なやり取り、協調性、職場の雰囲気への適応 |
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### ■ 本人の特性と実習に向けた準備状況
* **Excel・Wordの基本操作が可能**で、特にデータ入力の正確さに定評があります
* 真面目に作業へ取り組む姿勢があり、丁寧な作業を継続できます
* 一方で**複数の口頭指示を同時に受けることが苦手**なため、**視覚的な補助や段階的な指示**があると安心です
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### ■ 支援機関の連絡先
* 担当者名:〇〇(就労支援員)
* TEL:000-0000-0000
* メール:[example@example.com](mailto:example@example.com)
* 実習期間中は随時サポート可能です。不安や問題がありましたらご相談ください。
ポイント:
- 実習の目的を明確にしましょう
- 企業側の負担を考慮した計画にしましょう
- 配慮事項は具体的かつ実現可能なものにしましょう
- 評価項目は事前に本人にも説明しましょう
7. 就職支援記録を作成するプロンプト
就職活動の支援記録を効率的に作成します。
【コピペ用】プロンプトテンプレート:
以下の内容で就職支援の記録を作成してください。
支援日時:【実施日】
支援内容:【履歴書添削、面接練習、企業見学など】
本人の様子:【支援中の利用者の様子や反応】
支援者の対応:【どのような助言や指導を行ったか】
成果:【この支援で得られた成果や進展】
次回の予定:【次に取り組むこと】
簡潔で分かりやすい記録を作成してください。
実際の記入例:
以下の内容で就職支援の記録を作成してください。
支援日時:2024年12月10日 14:00-15:00
支援内容:応募企業A社の面接練習(2回目)
本人の様子:前回より落ち着いて回答できている、志望動機は自分の言葉で話せるようになった
支援者の対応:障害についての説明部分をより前向きな表現に修正、逆質問の追加提案
成果:本番を想定した通し練習で時間配分を確認できた、自信がついた様子
次回の予定:12月15日に最終確認、面接本番は12月20日
簡潔で分かりやすい記録を作成してください。
解答例:
就職支援記録
支援日時:2024年12月10日(火) 14:00〜15:00
支援内容:応募企業A社の面接練習(2回目)
本人の様子:
前回よりも落ち着いた様子で受け答えができており、特に志望動機は自分の言葉で具体的に伝えられるようになっていた。全体的に表情や声のトーンにも自信が感じられた。
支援者の対応:
障害に関する説明の部分について、前向きかつ安心感を与える表現となるよう一部文言を修正。最後に話す「逆質問」についても例を挙げながら本人と一緒に検討した。
成果:
本番を想定した通し練習により、回答の流れや時間配分を確認できた。練習後は本人も「以前より自信がついてきた」と話しており、準備の成果が見られた。
次回予定:
12月15日 面接直前の最終確認を実施予定。面接本番は12月20日。
ポイント:
- 日時や内容を正確に記録しましょう
- 本人の成長や変化を記録しましょう
- 次のアクションを明確にしましょう
- 記録は継続的に蓄積して振り返りに活用しましょう
8. 関係機関への情報提供書を作成するプロンプト
ハローワークや医療機関への情報提供書を作成します。
【コピペ用】プロンプトテンプレート:
以下の内容で、関係機関向けの情報提供書を作成してください。
提供先:【ハローワーク / 医療機関 / 相談支援事業所 など】
提供目的:【なぜこの情報を提供するか】
利用者の基本情報:【必要最小限の個人情報】
利用状況:【通所状況や訓練の取り組み】
支援内容と成果:【実施した支援と成長】
現在の課題:【支援が必要な点】
連携依頼事項:【相手機関に依頼したいこと】
専門的で簡潔な情報提供書を作成してください。個人情報の取り扱いに配慮した表現でお願いします。
実際の記入例:
以下の内容で、関係機関向けの情報提供書を作成してください。
提供先:ハローワーク
提供目的:就職活動における連携依頼
利用者の基本情報:20代男性、精神障害者保健福祉手帳3級所持
利用状況:週5日通所、出席率95%以上
支援内容と成果:PC訓練(Excel・Word)、ビジネスマナー研修を実施、企業実習2社経験
現在の課題:一般企業での就労経験が少ないため、職場定着支援が必要
連携依頼事項:障害者雇用求人の情報提供、面接同行支援
専門的で簡潔な情報提供書を作成してください。個人情報の取り扱いに配慮した表現でお願いします。
解答例:
**【情報提供書】**
**提供先**:ハローワーク御中
**提供目的**:就職活動における支援連携のお願い
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### ■ 利用者情報
* 年代:20代男性
* 障害種別:精神障害(精神障害者保健福祉手帳 3級 所持)
* 通所状況:週5日通所、出席率95%以上
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### ■ 現在までの支援内容および成果
* **PC訓練**:Word・Excelの基本操作を習得(文書作成・表計算・関数・グラフ作成 等)
* **ビジネスマナー研修**:挨拶・言葉遣い・報連相・名刺交換 等を習得
* **企業実習**:2社にて事務補助業務(データ入力・書類整理など)を経験し、いずれも職場環境に適応しながら作業を継続
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### ■ 現在の課題・支援ニーズ
* 一般企業における就労経験が少ないため、就労移行後の**職場定着支援**が重要と考えられます。
* 慎重な性格であるため、就職活動においては丁寧なサポートと、安心感のある対応が効果的です。
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### ■ 連携依頼事項
* 障害者雇用枠での求人情報のご提供
* 応募・面接時の同行支援へのご協力
* 必要に応じた職場との連携・定着支援のご相談
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今後も利用者の安定した就労に向けて、関係機関の皆様と連携を図ってまいりたいと存じます。どうぞよろしくお願いいたします。
**[事業所名・担当者名・連絡先]**
(※実際の提出時には記入)
ポイント:
- 必要な情報のみを簡潔に記載しましょう
- 本人の同意を得てから情報提供しましょう
- 相手機関が必要とする情報を把握して記載しましょう
- 連携の目的を明確にしましょう
その他の関連プロンプト集
支援業務の効率化に役立つプロンプト集です。
就職活動で役立つプロンプト集(利用者向け):
- 履歴書・職務経歴書作成に使えるプロンプト集
- 面接対策に使えるChatGPTプロンプト集|想定質問・回答練習
- ビジネスメール作成に使えるプロンプト集|報連相の文章サポート
- 自己分析・配慮事項整理に使えるプロンプト集
支援者向けプロンプト集:
まとめ
この記事では、個別支援計画作成に役立つChatGPTプロンプトを8つご紹介しました。
AIを活用した業務効率化のポイント:
- AIはたたき台作成のツールとして活用する
- 必ず専門的な視点で内容を確認・修正する
- 個人情報の取り扱いには十分注意する
- 利用者の個別性を反映した支援計画を作成する
AIを活用することで、文章化の時間を短縮し、利用者との直接支援により多くの時間を使えるようになります。ただし、AIはあくまで業務を補助するツールです。支援員の専門性と人間的な関わりが、質の高い支援の核心であることを忘れないようにしましょう。
活用のヒント: 生成された文章をそのまま使うのではなく、利用者の個別性や事業所の方針に合わせてカスタマイズすることで、より質の高い支援計画書が作成できます。チーム内でAIの活用事例を共有し、効果的な使い方を蓄積していくことをおすすめします。
※本プロンプト集は就労移行支援事業所の業務効率化をサポートすることを目的としています。生成されたコンテンツの使用は自己責任でお願いします。個人情報の取り扱いには十分注意し、各事業所の規定を遵守してください。
この記事の監修者
市原 早映(いちはら さえ)
2017年より就労移行支援・定着支援の現場で支援に従事。就労移行の立ち上げにも携わり、現在は定着支援に従事しながら就労移行支援もサポートしています。

