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障害者が事務職で働くには?未経験からの就職方法・給料を解説

この記事は、サービス管理責任者の市原 早映が監修しています。

「事務職で働きたいけど、障害があっても大丈夫?」

「電話対応が苦手でも働ける?」

「未経験でも就職できる?」

こうした不安を抱えるのは、あなただけではありません。

実は、事務職は障害者雇用の中で最も求人が多い職種の一つです。厚生労働省の令和5年度障害者雇用実態調査によると、身体障害者の約26%、精神障害者の約29%が事務的職業に就いています。

この記事では、以下の疑問すべてにお答えします:

  • 事務職にはどんな仕事があるのか?
  • 給料・待遇はどのくらいか?
  • 電話対応なしの仕事はあるか?
  • 未経験からどうやって就職するか?
  • 自分の障害特性でも働けるか?

読み終える頃には、「自分にもできそう」「ここから始めればいいんだ」と具体的な行動イメージが湧いているはずです。


目次

事務職にはどんな仕事がある?職種一覧

「事務職」と一口に言っても、仕事内容は様々です。電話対応が必須の仕事もあれば、ほとんど電話を使わない仕事もあります。

職種 主な仕事内容 電話対応 障害者雇用での募集
一般事務 書類作成、データ入力、ファイリング、来客対応 あり(配慮可能な場合も) 非常に多い
データ入力 伝票・申込書などのPC入力、データチェック ほぼなし 多い
経理事務 伝票処理、経費精算、請求書作成 少なめ 普通
人事・総務事務 社員情報管理、備品管理、社内手続き あり 普通
営業事務 見積書・請求書作成、受発注管理、顧客対応 あり 普通
庶務・メール室 郵便物の仕分け・配布、備品補充、コピー作業 ほぼなし 多い
※「電話対応」は企業や配属先によって異なります。面接時に確認することをおすすめします。

「電話対応が苦手」という方は、データ入力庶務・メール室の仕事を中心に探すと、電話なしで働ける可能性が高くなります。面接時に「電話対応は難しい」と伝えれば、配慮してもらえる企業も増えています。


事務職の給料・待遇はどのくらい?

障害者雇用の給与相場

雇用形態 月給目安 年収目安 備考
正社員(フルタイム) 18万〜26万円 250万〜350万円 経験・スキルで上昇余地あり
契約社員 16万〜22万円 200万〜280万円 正社員登用制度がある企業も
パート・時短勤務 10万〜16万円 120万〜200万円 週20〜30時間勤務の場合
※厚生労働省「令和5年度障害者雇用実態調査」および各種求人情報を参考に作成。地域・企業規模により異なります。

厚生労働省の令和5年度障害者雇用実態調査によると、週30時間以上働く身体障害者の平均月収は約26.8万円、精神障害者は約19.3万円となっています。

一般雇用との差はある?

正直にお伝えすると、障害者雇用枠は一般枠より給与が低めになる傾向があります。ただし、これは「障害者だから」ではなく、以下の理由によるものです。

時短勤務や配慮により労働時間が短い場合がある → 「フルタイムで働けるか不安」という方も多いですが、週20時間からスタートできる企業もあります。体調が安定してきたら徐々に時間を増やすことも可能です。

未経験からのスタートが多い → 「経験がないから給料が低いのでは」と心配する方もいますが、これは障害の有無に関係なく、誰でも最初は同じです。経験を積めば昇給のチャンスがあります。

補助的な業務からスタートするケースが多い → 最初は簡単な業務から始まることが多いですが、スキルを身につければ、より専門的な業務を任されるようになり、給与アップも十分に可能です。

💡 障害年金や手当との兼ね合いについて

障害年金や各種手当を受給している方の場合、収入が増えることで受給額に影響が出る可能性があります。お金まわりの不安がある方は、年金事務所や相談支援専門員に相談してみることをおすすめします。


事務職でよくある不安・疑問に答えます

事務職を目指す方から、よく聞かれる質問にお答えします。

Q1. 電話対応が苦手でも大丈夫?

結論から言うと、電話対応がほとんどない事務職も少なくありません。

データ入力、庶務、メール室業務などは電話対応がほとんどない場合が多いです。また、最近は「電話対応なし」を明記した求人も増えています。

面接では「電話対応は難しいのですが、その分データ入力は正確に行えます」のように、苦手なことと得意なことをセットで伝えると、企業側も配置を考えやすくなります。

Q2. コミュニケーション能力が必要?

事務職で必要なコミュニケーションは、「雑談が上手」「話が面白い」といったものではありません。

  • 分からないことを質問できる
  • 報告・連絡・相談ができる
  • メールで用件を伝えられる

この程度ができれば十分です。「口下手だから」「人と話すのが苦手だから」という理由で諦める必要はありません。

Q3. 単純作業だけで成長できない?

「事務職は単純作業ばかりでキャリアアップできないのでは?」という不安を持つ方も多いです。

確かに、最初は簡単な業務からスタートすることが多いですが、**それは「慣れるための期間」**です。多くの企業では、業務に慣れてきたら、徐々に任される仕事の幅が広がります。

経理事務なら簿記の資格を取る、人事事務なら社会保険の知識を深めるなど、専門性を高めていく道も十分に考えられます

Q4. 正社員になれる?契約社員止まり?

障害者雇用でも正社員になることは可能です。ただし、最初から正社員での採用は競争率が高い傾向があります。

「まずは契約社員からスタートして、正社員登用を目指す」という方法が現実的です。多くの大手企業には正社員登用制度があり、実際に登用されている方もいます。

面接で「正社員登用の実績はありますか?」と聞いてみると良いでしょう。

Q5. AIに仕事を奪われない?

「事務職はAIに代替される」という話を聞いて不安になる方もいるかもしれません。

確かに、単純なデータ入力などは自動化が進む可能性があります。しかし、判断が必要な業務、人とのコミュニケーションが必要な業務はなくなりません。

むしろ、AIを使いこなすスキルを身につければ、より価値の高い人材になれます。変化を恐れず、新しいことを学ぶ姿勢があれば大丈夫です。

Q6. PCスキルがないと無理?

「パソコンが苦手」という方も安心してください。

事務職で必要なPCスキルは、最初は「文字入力ができる」「マウス操作ができる」程度で十分です。Excel やWordは入社後に覚えられます。

就労移行支援を利用すれば、PCスキルを学ぶこともできます。「PCスキルがないから」という理由で諦める必要はありません。

Q7. ミスが許されない仕事?プレッシャーがきつい?

「事務職はミスが許されない」というイメージがあるかもしれませんが、人間である以上、ミスはゼロにはなりません。大切なのは、ミスを減らす工夫と、ミスした時の対応です。

障害者雇用に積極的な企業では、ダブルチェックの体制を整えたり、締め切りに余裕を持たせたりといった配慮をしてくれることが多いです。

💡 まとめ:不安に思いすぎなくて大丈夫

事務職は「電話対応必須」「高いPCスキルが必要」というイメージがありますが、実際はそうとは限りません。自分に合った職種を選び、必要な配慮を伝えれば、無理なく働ける環境は見つかる可能性があります。


自分の障害特性でも働ける?相性チェック

事務職と一口に言っても、障害特性によって向いている職種は異なります。以下の表を参考に、自分に合いそうな職種を探してみてください。

障害特性 事務職との相性 向いている職種 配慮があると働きやすい点
発達障害(ASD) データ入力、経理、ルーティン業務 作業手順の明確化、静かな環境、突発的な変更を減らす
発達障害(ADHD) 庶務、営業事務(動きのある業務) こまめな休憩、タスク管理ツールの使用、マルチタスクを避ける
精神障害(うつ病等) データ入力、庶務、時短勤務可能な職種 通院休暇、業務量の調整、残業なし
知的障害 庶務、メール室、ファイリング、データ入力(定型) 作業手順の視覚化(マニュアル・チェックリスト)、同じ作業の繰り返し、ダブルチェック体制
身体障害(肢体) 一般事務、データ入力、在宅勤務可能な職種 バリアフリー環境、デスク配置の工夫、在宅勤務
身体障害(聴覚) データ入力、経理(電話対応なし) 電話対応の免除、チャット・メールでの連絡
身体障害(視覚) 音声読み上げ対応の業務 画面読み上げソフト、拡大鏡の使用
※上記はあくまで一般的な傾向です。同じ障害名でも特性は人それぞれ異なります。また、「◎」「○」「△」は、職場環境やサポート体制によって大きく変わる目安にすぎません。「この障害だから事務職は無理」ということはありません。

「自分には無理」と決めつけないでください

上の表は参考程度です。同じ障害名でも、得意なこと・苦手なことは人それぞれ違います。「この障害だから事務職は無理」ということはありません。自分の特性を理解し、合った職種・企業を選ぶことが大切です。


【事例】実際に事務職で働いている方の声

ここでは、就労移行支援を利用して事務職に就職した方の例をご紹介します。

Aさん(30代・発達障害/ASD)

前職では接客業をしていましたが、臨機応変な対応が苦手で体調を崩してしまいました。退職後、就労移行支援でExcelやビジネスメールの書き方を学び、現在はメーカーの経理部門でデータ入力の仕事をしています。

「決まった手順で作業を進められるので、自分に合っています。電話対応は別の方が担当してくれていて、面接のときに『電話は難しい』と伝えたら配慮してもらえました」

※個人の体験であり、すべての方に当てはまるわけではありません。


事務職で働くのに向いている人・向いていない人

事務職の適性セルフチェック

✓ 向いている可能性が高い人

△ 慎重に検討した方がいい人

「向いている可能性が高い人」に3つ以上当てはまれば、事務職はあなたに向いている可能性が高いです。

「慎重に検討した方がいい人」に当てはまっても、職種選びや配慮次第で働ける可能性は十分あります。例えば「じっと座っているのが苦手」な方は、庶務やメール室など、動きのある事務職を選ぶという方法もあります。


未経験から事務職に就職する5つの方法

事務職に就職する方法は一つではありません。自分の状況に合った方法を選びましょう。

方法1:ハローワーク(障害者窓口)

無料で利用可能 → 登録から求人紹介、面接対策まですべて無料です。「お金がかかるのでは」と心配な方も安心してください。

障害者専門の相談窓口あり → 一般窓口とは別に「専門援助部門」があります。障害のある方の就職支援に詳しいスタッフが対応してくれるので、「障害のことをどう伝えればいいか分からない」という方も相談しやすいです。

地域の求人に強い → 地元企業の求人が充実しています。「通勤時間を短くしたい」「地元で働きたい」という方に向いています。

オンライン相談に対応しているハローワークもあり → 外出が難しい方は、電話やオンラインでの相談に対応しているハローワークもあります。お住まいの地域のハローワークに問い合わせてみてください。

ハローワーク(障害者窓口が向いている人: 地元で働きたい人、すぐに就職活動を始めたい人

方法2:障害者向け転職エージェント

専門のキャリアアドバイザーがサポート → 履歴書の書き方から面接対策、企業との条件交渉まで、マンツーマンでサポートしてもらえます。「一人で就活するのが不安」という方も安心です。

非公開求人にアクセス可能 → 一般には公開されていない求人を紹介してもらえることも。好条件の求人が見つかる可能性があります。

企業との条件交渉を代行 → 給与や配慮事項の交渉を代わりにやってくれます。「自分から言いづらい」という方には心強いサポートです。

障害者向け転職エージェント向いている人: ある程度のスキル・経験がある人、大手企業や好条件を狙いたい人

方法3:就労移行支援

最大2年間、スキル習得から就職までを一貫サポート → ビジネスマナー、PCスキル、事務スキルの習得から、履歴書作成・面接対策まで、すべてサポートしてもらえます。「何から始めればいいか分からない」という方でも、段階的に準備を進められます。

費用は世帯の市町村民税の状況に応じて決定 → 生活保護世帯や市町村民税非課税世帯は自己負担が0円になる制度があり、結果的に自己負担が発生しない方も少なくありません。ただし、具体的な負担額はお住まいの自治体によって異なるため、詳細は自治体や事業所にご確認ください。

就職後の定着支援を行っている事業所も多い → 多くの就労移行支援事業所では、就職後も一定期間、職場での悩みや困りごとを相談できる定着支援を行っている場合があります。支援の有無や期間・内容は事業所によって異なるため、見学や相談の際に「就職後の定着支援はどのくらい受けられますか?」と確認しておくと安心です。

就労移行支援が向いている人: 未経験からスキルを身につけたい人、ブランクがあり働く準備から始めたい人、就職活動に不安がある人

💡 就労移行支援とは?

障害のある方が一般企業への就職を目指すための福祉サービスです。ビジネスマナーやPCスキル、専門スキルの習得から、履歴書作成・面接対策、就職後のフォローまで、一貫したサポートを受けられます。利用料は世帯の市町村民税の状況に応じて決まります(0円/9,300円/37,200円の上限あり)。詳細はお住まいの自治体にご確認ください。

方法4:求人サイト(障害者向け)

自分のペースで求人を探せる → 「まだ本格的に就活する気持ちになれない」という方でも、気軽に求人をチェックできます。どんな仕事があるのか、まずは見てみるだけでもOKです。

障害者雇用の求人に特化 → 一般の求人サイトと違い、障害者雇用枠の求人だけが掲載されています。「配慮してもらえる職場を探したい」という方に向いています。

向いている人: 自分で情報収集できる人、まずは求人を見てみたい人

方法5:企業への直接応募

行きたい企業に直接アプローチ → 「この会社で働きたい」という明確な目標がある方に向いています。企業のホームページから直接応募できます。

障害者雇用枠を設けている企業も多い → 大手企業を中心に、障害者雇用に積極的な企業が増えています。企業の採用ページで「障害者採用」を確認してみましょう。

企業への直接応募が向いている人: 行きたい企業が明確な人、アピールできるスキル・経験がある人


就職方法の比較:自分に合うのはどれ?

方法 費用 サポート 未経験者 スキル習得 向いている人
ハローワーク 無料 × 地元で働きたい人、すぐに就活を始めたい人
転職エージェント 無料 × スキル・経験がある人、好条件を狙いたい人
就労移行支援 無料〜※ 未経験からスキルを身につけたい人、ブランクがある人
求人サイト 無料 × × 自分で情報収集できる人、まずは求人を見たい人
直接応募 無料 × × 行きたい企業が明確な人
※就労移行支援の費用は世帯の市町村民税の状況により異なります。

あなたに合う方法は?

  • 今すぐ働きたい + スキルがある → 転職エージェント、ハローワーク
  • 未経験からスキルを身につけたい → 就労移行支援
  • まずは情報収集から → 求人サイト、ハローワーク

事務職で働くために必要なスキル・資格

必須スキル

事務職で必要なスキルは、実はそこまで高度なものではありません。

  • 基本的なPC操作:文字入力、マウス操作、ファイルの保存・開く
  • Excelの基本操作:データ入力、簡単な表作成(関数は入社後でOK)
  • Wordの基本操作:文書作成、文字の装飾
  • ビジネスメールの書き方:挨拶文、用件の伝え方

「今はできない」という方も心配いりません。これらは就労移行支援や独学で十分に身につけられます。

あると有利な資格

資格名 難易度 取得期間目安 就職への効果
MOS(Excel) ★★☆ 1〜3ヶ月 PCスキルの証明になる。事務職全般で有利
日商簿記3級 ★★☆ 2〜3ヶ月 経理事務を目指すなら取得しておくと採用時に有利になりやすい資格
秘書検定3級・2級 ★☆☆ 1〜2ヶ月 ビジネスマナーの証明になる
ITパスポート ★★☆ 2〜3ヶ月 IT系の基礎知識の証明になる
※資格は「あれば有利」程度。資格よりも「働く意欲」や「配慮があれば働ける」ことを伝える方が大切な場合も多いです。

あなたのタイプ別:次の一歩ガイド

この記事を読んで「で、自分は何から始めればいいの?」とならないように、タイプ別に具体的な行動をお伝えします。

この中から、「今の自分でもできそう」と思ったものを1つだけ選んで、今週中にやってみてください。

タイプA:事務職の経験がない人

タイプA:今週中にやること(どれか1つでOK)

📚 スキルに触れてみる

🔍 求人を見てみる

今月中にやること:

  • ハローワーク障害者窓口 or 就労移行支援事業所の見学を1件だけ予約する
  • 自分の住んでいる地域で、事務スキルが学べる就労移行支援があるか調べる

タイプB:以前働いたことはあるが、ブランクがある人

タイプB:今週中にやること(どれか1つでOK)

🔄 リハビリを始める

🔍 情報収集する

今月中にやること:

  • 就労移行支援で事務スキルを学び直せる事業所を調べる
  • ハローワークで「ブランクがあるが働きたい」と相談する

タイプC:ある程度のスキルがあり、就職を目指したい人

タイプC:今週中にやること(どれか1つでOK)

📝 準備を始める

🎤 面接準備をする

今月中にやること:

  • 気になる企業に3社応募する
  • 面接で聞かれそうな質問への回答を準備する

💡 完璧を目指さなくて大丈夫です

上の行動は、全部やる必要はありません。この中から1つだけ選んで、今週中にやってみてください。1つ動くだけで、次に何をすればいいかが見えてきます。


就職後に気をつけること

就職できたら終わりではありません。長く働き続けるためのポイントをお伝えします。

長く働くためのポイント

無理をしすぎない(最初から100%を目指さない) → 「早く成果を出さなきゃ」と焦る気持ちは分かりますが、最初は60〜70%の力で大丈夫です。体調を崩して休職してしまっては元も子もありません。

困ったら早めに相談する → 「こんなことで相談していいのかな」と遠慮する方も多いですが、小さな困りごとのうちに相談した方が解決しやすいです。溜め込まないことが大切です。

体調管理を最優先にする → 睡眠、食事、服薬など、基本的なことを大切に。体調が安定していれば、仕事のパフォーマンスも上がります。

定着支援を活用する → 就労移行支援を利用していた方は、事業所によっては就職後も定着支援を受けられる場合があります。「職場に言いづらいこと」を代わりに伝えてもらうこともできるので、利用できるか確認してみましょう。


よくある質問(FAQ)

Q. 障害者手帳がなくても事務職で働けますか?

A. 一般枠での就職は可能です。ただし、障害者雇用枠を利用する場合は、原則として障害者手帳(身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳のいずれか)が必要です。手帳の取得について不明な点があれば、お住まいの自治体の障害福祉課に相談してみてください。

Q. 障害をオープンにすべきですか?クローズで働くこともできますか?

A. どちらも可能です。オープン(障害者雇用)は配慮を受けやすい反面、求人によっては給与が低めになる傾向があります。クローズ(一般雇用)は配慮なしで働くことになります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分の状況に合った方法を選びましょう。

Q. ブランクが長いのですが、就職できますか?

A. ブランクがあっても就職は可能です。就労移行支援などで働く準備を整えてから就職活動をする方も多くいます。

Q. 在宅勤務できる事務職はありますか?

A. 近年、在宅勤務可能な事務職の求人が増えています。特にデータ入力や経理事務は在宅勤務と相性が良い傾向があります。

Q. いきなり就職が不安です。まず何から始めればいいですか?

A. まずは情報収集から始めましょう。ハローワークや就労移行支援事業所での相談(無料)がおすすめです。


まとめ:事務職で働くための第一歩

この記事のポイント

  • 事務職は障害者雇用で最も求人が多い職種の一つ
  • 電話対応がほとんどない仕事(データ入力、庶務など)も少なくない
  • 給与は月16万〜26万円程度(雇用形態・経験による)
  • 就職方法は複数ある(ハローワーク、エージェント、就労移行支援など)
  • 未経験からスキルを身につけたいなら、就労移行支援という選択肢も

今週中にやること(どれか1つでOK)

今週、1つだけ選んでやってみよう

📚 スキルに触れてみる

🔍 求人を見てみる

💬 相談してみる

📝 書き出してみる

この中から、「今の自分でもできそう」と思ったものを1つだけ選んで、今週中にやってみてください。

1つ動くだけで、次に何をすればいいかが見えやすくなります。


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事務職で働くためのスキルを身につけたい方は、専門カリキュラムを持つ就労移行支援事業所を探してみましょう。

⚠️ すべての事業所で事務スキルが学べるわけではありません

就労移行支援事業所によってカリキュラムは異なります。事務職を目指すなら、PC訓練・ビジネスマナー・事務スキルに力を入れている事業所を選びましょう。見学時に「事務職への就職実績はありますか?」と聞いてみることをおすすめします。

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参考情報

公的機関の情報

相談窓口

  • 最寄りのハローワーク障害者窓口
  • 障害者就労支援センター
  • お住まいの自治体の障害福祉課

この記事は2025年の情報に基づいて作成されています。 制度や求人状況は変更される場合がありますので、最新情報は各窓口にお問い合わせください。

監修者 市原早映の写真

この記事の監修者

市原 早映(いちはら さえ)

サービス管理責任者介護職員初任者研修修了

2017年より就労移行支援・定着支援の現場で支援に従事。就労移行の立ち上げにも携わり、現在は定着支援に従事しながら就労移行支援もサポートしています。

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