リエンゲージメントは、東京都新宿区にある就労移行支援事業所です。うつ病・双極性障害・発達障害・HSP・不安障害・適応障害などの精神疾患をお持ちの方を対象に、臨床心理士・公認心理師が認知行動療法などの心理プログラムと就職支援を提供する「医療系の就労移行支援」を打ち出している事業所です。「そもそも就労移行支援ってどんな制度?」という方は、就労移行支援・A型・B型の違いもあわせてご覧ください。
リエンゲージメントの基本情報
| 事業所名 | リエンゲージメント 新宿事業所 |
|---|---|
| 所在地 | 〒160-0022 東京都新宿区新宿2丁目15-2 岩本和裁ビル4階 |
| アクセス | 東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前駅」3番・1番出口より徒歩3分/都営新宿線「新宿三丁目駅」C8番出口より徒歩3分 |
| 開所時間 | 平日 10:00〜16:30(隔週水曜は10:00〜13:00) |
| 電話対応時間 | 平日 9:00〜18:00 |
| 定員 | 20名 |
| 電話番号 | 03-5315-4940 |
| 公式サイト | https://reengagement.org/ |
リエンゲージメントの特徴
離職者も対象とする「リワーク」のパイオニアを自認
2013年に発足した事業所で、当時の医療機関のリワークが休職中の方のみを対象としていた点に課題を感じ、離職まで至った方や転職を繰り返している方も利用できるリワークとしてスタートしました。「リエンゲージメント(再雇用)」という名称にもその思想が込められており、「最高で最適な最後の就職」という意味の「最就職支援」を理念に掲げています。
グループ内に精神科クリニックがある医療連携型
リエンゲージメントのグループ内には、心療内科・精神科のブレインケアクリニックがあり、治療から就職・就労継続までを一貫してサポートできる体制が組まれています。希望者はグループ内医療機関への転院が可能なほか、転院しない場合でも現在の主治医への「受診同行」を利用できる点が他の事業所と異なります。
心理系国家資格の有資格者によるプログラム
公式サイトで紹介されているスタッフには、公認心理師・臨床心理士・精神保健福祉士・社会福祉士・産業カウンセラー・キャリアコンサルティング技能士・職場訪問型ジョブコーチなどの資格保有者が揃っています。精神科クリニックや医療系リワーク機関での勤務経験を持つ支援員が、認知行動療法やマインドフルネスなどの心理プログラムを担当しています。
精神科専門医がプログラムアドバイザーに参画
プログラムアドバイザーとして、精神保健指定医・日本精神神経学会精神科専門医の今野裕之医師(ブレインケアクリニック名誉院長)が参画しています。栄養療法や脳科学に関する監修書籍を多数刊行している医師で、医学的な視点がプログラム設計に反映されています。
独自プログラム「BNT」と「コンケア」
脳科学運動プログラム「BNT(Brain Networking Training)」は、セロトニン分泌の促進や脳内ネットワーク構築を目的とした独自の運動プログラムです。あわせて、就職後の再発予防に特化したメンタル管理アプリ「コンケア」を活用し、日々の気分や体調の記録、無料の電話カウンセリングを利用できる仕組みが用意されています。
OBの就職先企業の分析データを蓄積
就職支援では、リエンゲージメントのOBが過去に就職した数百社の企業データが活用されています。労働条件・労働環境・職場で受けられるサポート内容が訪問前にわかっているため、入社前後のギャップが小さく、安定勤務につながりやすいという考え方です。
対象となる方
- うつ病・双極性障害のある方
- 発達障害・HSPのある方
- 不安障害・適応障害のある方
- 精神疾患が原因で離職された方、転職を繰り返している方
- 一般企業への就職を目指している65歳未満の方
本事業所は精神疾患・精神障害のある方を明確に主要対象としています。うつ病・双極性障害・統合失調症などがある方の制度利用については、精神障害のある方のための就労移行支援ガイドもあわせてご覧ください。
プログラム内容
リエンゲージメントのプログラムは「リワーク」「就職支援」「就労定着支援」の3本柱で構成されています。
心理プログラム
- 認知行動療法(CBT)
- マインドフルネス
- アサーショントレーニング
- 構成的エンカウンターグループ
- 解決志向(ソリューション・フォーカスト・アプローチ)
- NLP(Neuro Linguistic Programming)
- フォーカシング志向アート
医学・心理学的視点からの生活改善
- 社会リズム療法(SRM)
- 栄養療法・時間栄養学
- 自律神経のコントロール方法
- 自律訓練法
脳科学運動プログラム(BNT)
- セロトニン分泌の促進
- 脳内ネットワークの構築
- 思考速度の向上
- 不安解消に向けたアプローチ
検査・アセスメント
- 血流スコープ(食事・生活上の課題確認)
- GHQ(精神健康検査)
- GATB(一般職業適性検査)
- 自律神経計測
- バイオフィードバック
- WAIS(知能検査・ブレインケアクリニックで実施)
- 栄養解析(オーソモレキュラー医学・同上)
就職支援
- ビジネスマナー(外部のマナー講師を招聘)
- 履歴書・職務経歴書・就労パスポートの作成
- 面接練習・模擬面接
- 実習・面接への同行
- プレゼンテーショントレーニング
- 職業準備性チェックリスト
就労定着支援
- 月1回の職場訪問または来所面談
- 雇用先との環境調整(勤務時間・業務内容・配慮事項など)
- メンタル管理システム「コンケア」による体調記録
- 無料の電話カウンセリング
- OB・OG会による交流機会の提供
1週間のプログラム例
公式サイトでは、週間のスケジュールが時間単位で公開されています。
| 10:00〜10:20 | 朝礼(月〜金・ストレッチなど) |
|---|---|
| 10:20〜11:50 | 月:自己管理プログラム/火:就労準備・ビジネスマナー/水:フォーカシング志向アート・解決志向/木:集団認知行動療法・疾病教育/金:BNT |
| 11:50〜12:50 | 昼休み(水曜は個別面談・日報・終礼) |
| 12:50〜13:00 | 昼礼(月:自律訓練法など/水:セルフモニタリング) |
| 13:00〜13:50 | 個人面談(月・火・木・金) |
| 14:00〜15:30 | 月:アサーション/火:プレゼン訓練・アチーバス/木:構成的グループエンカウンター/金:職業準備性チェック・クリエイティブルーム |
| 15:40〜16:15 | 日報など |
| 16:15〜16:30 | 清掃・終礼 |
毎月隔週の水曜日は、セルフモニタリングプログラム実施のため開所時間が10:00〜13:00となります。
スタッフ体制
公式サイトのスタッフ紹介ページには、代表の本田勝人氏に加え、支援員4名が掲載されています。心理系国家資格の保有者を中心とした体制で、発達障害への不適応パターンの研究経験を持つ臨床心理士や、マインドフルネスを大学で教える産業カウンセラーなど、それぞれの専門領域を活かした支援が行われています。
| 生活支援員・職業支援員(住谷氏) | 公認心理師・精神保健福祉士・第一種衛生管理者 |
|---|---|
| 生活支援員(重永氏) | 公認心理師・臨床心理士/精神科クリニック勤務7年、医療系リワーク機関勤務4年の経験 |
| 生活支援員(山口氏) | 公認心理師・専門健康心理士・産業カウンセラー・職場訪問型ジョブコーチ/大学非常勤講師 |
| 就労支援員(宮内氏) | 臨床心理士・精神保健福祉士・社会福祉士・2級キャリアコンサルティング技能士・職場訪問型ジョブコーチ |
利用者の声から見える傾向
体調面・気分面の変化を実感したという内容
公式サイトには8名分の体験談が掲載されており、通所を経て体のだるさ・抑うつ感・睡眠障害などの身体症状が改善したという報告や、頓服の抗不安薬を持ち歩かなくても落ち着いて生活できるようになったという内容が紹介されています。栄養指導や自己管理プログラムが改善のきっかけになったという記述も見られます。
アサーションやエンカウンターでのコミュニケーション改善
アサーションを通じて自分の考えを伝える練習を重ねた結果、コミュニケーションがスムーズになったという声や、エンカウンターで自己開示ができるようになり他者への受容が進んだという体験談が掲載されています。
就職活動のプロセスについての記述
就労支援スタッフとの個別面談でタスクの優先順位づけやスケジュール管理のアドバイスを受け、複数社同時の求職活動でも混乱なく進められたという内容や、模擬面接を7〜8回重ねたという報告、未経験の事務系職種への内定につながったという声が紹介されています。詳しい体験談は公式サイトでご確認ください。
利用料金について
就労移行支援サービスの利用料金は、前年度の世帯所得に応じて自己負担上限月額が設定されています。
- 生活保護受給世帯・低所得世帯:0円
- 一般1(市町村民税課税世帯/所得割16万円未満):9,300円
- 一般2(上記以外):37,200円
料金の詳しい仕組みや実費負担については、就労移行支援の料金ガイドをご覧ください。
利用開始までの流れ
電話、公式サイトのフォーム、または公式LINEから連絡を入れ、簡単な事前の聞き取りが行われます。
午前の部(10:30〜12:00)または午後の部(14:30〜16:00)の90分間で、支援内容や利用の流れの説明・質問対応が行われます。家族や関係機関の方との同席も可能です。事前に確認しておくとよいポイントは見学・体験の準備やチェックポイントで解説しています。
最大5回まで無料で体験通所が可能です。事業所の雰囲気やプログラムへの参加感を確認できます。
お住まいの自治体で障害福祉サービス受給者証の申請を行います。申請から交付までの手順については受給者証の取り方ガイドで解説しています。
就労移行支援の利用期間は原則2年間です。2年後の進路や延長の条件については、就労移行支援は2年で終わり?延長の条件と2年後の進路をご覧ください。
就職後のフォロー体制
就職後6ヶ月経過後は就労定着支援事業へ移行し(別途手続き)、月1回以上の職場訪問または来所面談が続きます。加えて、メンタル管理システム「コンケア」による日々の体調記録、無料の電話カウンセリング、就職先企業との調整、OB・OG会の開催などを通じて、就労の継続をサポートする体制です。
定着支援サービスの仕組みや制度の詳細は、就労定着支援ガイドで解説しています。
就職先の傾向
公式サイトに掲載された卒業生の体験談から読み取れる就職先の業種は、情報通信業、IT企業(システムエンジニア)、医療機関(総務)、広告代理業(営業)、物流業界(事務職)、教育業界(事務職)、調査研究コンサルタントなど、事務職・IT職を中心に幅広い職種に及びます。
リエンゲージメント単独での就職率・定着率・年間就職者数の具体的数値は公式サイトに公開されていません。最新の実績数値を確認したい場合は、直接事業所にお問い合わせください。
運営法人:一般社団法人リエンゲージメント(設立:2013年6月・代表:本田勝人)
グループ内医療機関:ブレインケアクリニック(心療内科・精神科/新宿)
関連事業所:新宿御苑前リワークセンター、新宿カウンセリングセンター、横浜事業所ほか
プログラムアドバイザー:今野裕之医師(精神科専門医・精神保健指定医/ブレインケアクリニック名誉院長)

